(仮訳)Entyloma anadelphiaeの識別:ギニアにおいてAnadelphia pumilaの葉および茎に感染する黒穂菌の再分類および再記載
Piątek, M. 2015. The identity of Entyloma anadelphiae: reclassification and redescription of leaf and stem smut infecting Anadelphia pumila in Guinea. Phytotaxa. Available at: https://doi.org/10.11646/phytotaxa.192.1.5 [Accessed October 7, 2018].
【R3-05558】2018/10/7投稿

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3行まとめ

Anadelphia pumilaに黒穂病を引き起こすEntyloma anadelphiaeのタイプ標本を再検討した。
形態形質に基づき、本種をJamesdicksonia属に移した。
本種は近年のモノグラフでJ. dactylidisのシノニムとされたが、それとは別種であることが明らかになった。

(新組み合わせ)

Jamesdicksonia anadelphiae (Vienn.-Bourg.) M. Piątek
旧名:Entyloma anadelphiae Vienn.-Bourg.
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【よく似た種との区別】
Eballistra punensis
同じイネ科Andropogoneaeを宿主とする
本種と異なりAnadelphia pumilaではなくThemeda triandraなどを宿主とする
本種より黒穂胞子のサイズが小さい
本種と異なり黒穂胞子が淡い帯オリーブ褐色または暗褐色ではなく帯赤褐色
本種と異なり黒穂胞子が類球形、広楕円形、不規則な類多面体、稀に不規則な長形なのではなく球形~広卵形
Jamesdicksonia brunkii
同じイネ科Andropogoneaeを宿主とする
本種と異なりAnadelphia pumilaではなくAndropogon属、Bothriochloa属、Dichanthium属、Schizachyrium属植物などを宿主とする
本種より黒穂胞子のサイズが大きい
本種と異なり黒穂胞子が淡い帯オリーブ褐色または暗褐色ではなく黄色~暗い帯赤褐色
本種と異なり黒穂胞子が類球形、広楕円形、不規則な類多面体、稀に不規則な長形なのではなく球形、類球形~卵状
本種より黒穂胞子が厚壁
本種と異なり黒穂胞子の壁が2層ではなく多層からなる
Jamesdicksonia caribensis
同じイネ科Andropogoneaeを宿主とする
本種と異なりAnadelphia pumilaではなくAndropogon bicornisなどを宿主とする
本種より黒穂胞子のサイズが大きい
本種と異なり黒穂胞子が淡い帯オリーブ褐色または暗褐色ではなく淡オリーブ褐色~暗オリーブ褐色
本種より黒穂胞子が厚壁
本種と異なり黒穂胞子の壁が2層ではなく多層からなる
Jamesdicksonia dactylidis
同じイネ科Andropogoneaeを宿主とする
形態的に類似している(同種とされたことがある)
黒穂胞子のサイズの範囲が重なる
本種と異なりギニアではなく地中海地域に分布する
本種と異なりAnadelphia pumilaではなくSehima nervosumなどを宿主とする
本種と異なり黒穂胞子が淡い帯オリーブ褐色または暗褐色ではなく帯黄色~帯黒褐色
本種と異なり黒穂胞子が類球形、広楕円形、不規則な類多面体、稀に不規則な長形なのではなく球形~不規則な多面体または長形
本種より黒穂胞子が薄壁
本種と異なり黒穂胞子の壁が顕著な2層からなるという特徴を欠く
Jamesdicksonia ischaemiana
同じイネ科Andropogoneaeを宿主とする
本種と異なりAnadelphia pumilaではなくIschaemum indicumI. semisagittatumなどを宿主とする
本種より黒穂胞子のサイズが大きい
本種と異なり黒穂胞子が淡い帯オリーブ褐色または暗褐色ではなく暗オリーブ褐色
本種と異なり黒穂胞子が類球形、広楕円形、不規則な類多面体、稀に不規則な長形なのではなく不規則な類多面体または長形
本種より黒穂胞子が厚壁
Jamesdicksonia linearis
同じイネ科Andropogoneaeを宿主とする
黒穂胞子の壁が2層からなる
本種と異なりAnadelphia pumilaではなくChrysopogon zizanioidesなどを宿主とする
本種より黒穂胞子のサイズが大きい
本種と異なり黒穂胞子が淡い帯オリーブ褐色または暗褐色ではなく帯オリーブ色~帯赤褐色
本種と異なり黒穂胞子が類球形、広楕円形、不規則な類多面体、稀に不規則な長形なのではなくプリズム形または涙形
本種より黒穂胞子が厚壁
Jamesdicksonia obesa
同じイネ科Andropogoneaeを宿主とする
黒穂胞子のサイズの範囲が重なる
本種と異なりAnadelphia pumilaではなくDichanthium annulatumHyparrhenia rufaなどを宿主とする
本種と異なり黒穂胞子が淡い帯オリーブ褐色または暗褐色ではなく淡い帯オリーブ色~暗い帯赤褐色
本種と異なり黒穂胞子が類球形、広楕円形、不規則な類多面体、稀に不規則な長形なのではなく球形、卵状、楕円形、長形、洋梨形、しばしば類多面体で不規則形または長形
本種より黒穂胞子が厚壁
本種と異なり黒穂胞子の壁が2層ではなく多層からなる
Melanotaenium apludae
同じイネ科Andropogoneaeを宿主とする
黒穂胞子のサイズが類似している
黒穂胞子の壁の厚さが類似している
本種と異なりAnadelphia pumilaではなくApluda muticaなどを宿主とする
本種と異なり黒穂胞子が淡い帯オリーブ褐色または暗褐色ではなく暗褐色
本種と異なり黒穂胞子が類球形、広楕円形、不規則な類多面体、稀に不規則な長形なのではなく類球形~角形
Melanotaenium arthraxonis
同じイネ科Andropogoneaeを宿主とする
黒穂胞子の壁の厚さの範囲が重なる
本種と異なりAnadelphia pumilaではなくArthraxon属植物などを宿主とする
本種より黒穂胞子のサイズが大きい
本種と異なり黒穂胞子が淡い帯オリーブ褐色または暗褐色ではなく帯赤褐色
本種と異なり黒穂胞子が類球形、広楕円形、不規則な類多面体、稀に不規則な長形なのではなく通常類多面体で不規則形
Melanotaenium dimeriae
同じイネ科Andropogoneaeを宿主とする
黒穂胞子のサイズが類似している
黒穂胞子の壁の厚さが類似している
本種と異なりAnadelphia pumilaではなくDimeria ornithopodaなどを宿主とする
本種と異なり黒穂胞子が淡い帯オリーブ褐色または暗褐色ではなくオリーブ褐色
本種と異なり黒穂胞子が類球形、広楕円形、不規則な類多面体、稀に不規則な長形なのではなく類球形、卵状、楕円形~角丸の類多面体状不規則形
Phragmotaenium indicum
同じイネ科Andropogoneaeを宿主とする
黒穂胞子のサイズが類似している
黒穂胞子の壁の厚さが類似している
黒穂胞子の壁が2層からなる
本種と異なりAnadelphia pumilaではなくIschaemum indicumなどを宿主とする
本種より黒穂胞子の形態が規則的
本種と異なり黒穂胞子が淡い帯オリーブ褐色または暗褐色ではなくオリーブ褐色
本種と異なり黒穂胞子が類球形、広楕円形、不規則な類多面体、稀に不規則な長形なのではなく類球形、卵状、広楕円形~僅かに不規則形
Tolyposporella chrysopogonis
同じイネ科Andropogoneaeを宿主とする
本種と異なりAnadelphia pumilaではなくAndropogon bicornisなどを宿主とする
本種と異なり胞子団を形成する
本種より黒穂胞子のサイズが小さい
本種と異なり黒穂胞子が類球形、広楕円形、不規則な類多面体、稀に不規則な長形なのではなく類球形、卵状で通常不規則形
本種より黒穂胞子が厚壁
Tolyposporella irregularis
同じイネ科Andropogoneaeを宿主とする
本種と異なりAnadelphia pumilaではなくSorghastrum nutansS. stipoidesなどを宿主とする
本種と異なり胞子団を形成する
本種より黒穂胞子のサイズが大きい
本種と異なり黒穂胞子が淡い帯オリーブ褐色または暗褐色ではなく帯黄色~オリーブ褐色
本種と異なり黒穂胞子が類球形、広楕円形、不規則な類多面体、稀に不規則な長形なのではなく球状、楕円形、長形、紡錘形または涙形
本種より黒穂胞子が厚壁
Tolyposporella puccinioides
同じイネ科Andropogoneaeを宿主とする
本種と異なりAnadelphia pumilaではなくAndropogon属植物などを宿主とする
本種と異なり胞子団を形成する
本種より黒穂胞子のサイズが大きい
本種と異なり黒穂胞子が類球形、広楕円形、不規則な類多面体、稀に不規則な長形なのではなく卵状、涙形または不規則形
本種より黒穂胞子が厚壁
Tolyposporella rhytachnes
同じイネ科Andropogoneaeを宿主とする
本種と異なりAnadelphia pumilaではなくRhytachne minorなどを宿主とする
本種と異なり胞子団を形成する
本種より黒穂胞子のサイズが大きい
本種と異なり黒穂胞子が淡い帯オリーブ褐色または暗褐色ではなく淡い帯オリーブ色~暗い帯赤褐色
本種と異なり黒穂胞子が類球形、広楕円形、不規則な類多面体、稀に不規則な長形なのではなく通常類多面体状不規則形で稀に球形または卵状
本種より黒穂胞子が厚壁
本種と異なり黒穂胞子の壁が2層ではなく多層からなる